作詞:阿木燿子
作曲:筒美京平
ドアーが閉まる間際 笑顔がくずれて
ガラス窓に頬をよせて あなた手を振る
今日の最後の地下鉄の灯が
見る見る間に素早く夜に溶けこんで行く
立ち尽す私の 体をすり抜け
薄い紙のビラが 風に踊っているわ
取り残された 心がさびしくて
一人帰るあなたに 遠く呼びかけてる
やさしくなんて しないで
あとが辛くなるばかりだわ
想い出なんて いらない
それが二人に何になるの
重ねていた 指のぬくもりさえ
いつか夢のように 時は消しさるのね
好きよ あなた 好きよ とても
唇かんだ 私の影一ツ 切なく今
揺れてる 愛と哀の間
やさしくなんて しないで
あとが辛くなるばかりだわ
想い出なんて いらない
それが二人に何になるの
誰もいない 夜の暗いホーム
くつの音が響く 私 歩き出すの
衿を立てたコート 落ちる涙のあと
愛と哀の間 好きよ